令和8年第3回定例会 一般質問:安全で安心な暮らしを守る取り組み(質問と区長答弁)【新宿区議】


令和8年第3回定例会では、安全で安心な暮らしを守る取り組みについて質問しました。8月に実施した防犯・治安のアンケートには、3週間で277名の方からご回答をいただき、「3年前に比べて治安が悪くなった」と答えた方は77.3%にのぼりました。いただいた声をもとに、区民の実感と区の数字、そして路上喫煙・ポイ捨て対策について区の見解を問いました。

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質問1 区民の体感治安と、住み続けられるまちについて

区の「日常生活における安心度」は平成29年度末の40.6%から令和7年度は33.9%に低下し、区内の犯罪件数も令和3年の4,421件から令和7年は6,977件に増えています。区民意識調査では転出意向が令和3年度以降で最も高く、その理由の第1位は「住まい周辺の環境が悪くなってきたから」(46.5%)でした。

  1. 区民の体感治安と犯罪件数の悪化を、区はどう評価しているか。今後の取り組みは。
  2. 定住人口の維持という観点から、転出意向の高まりをどう受け止め、どう改善していくのか。
  3. アンケートでは40代の86%が「治安が悪くなった」と回答。子育て世代が住み続けられるまちという観点から、区の認識と取り組みは。

区長答弁

①体感治安と犯罪件数は悪化し、区民の不安が高止まりしていると認識しており、区として重く受け止めている。体感治安の向上が重要な課題。防犯カメラの設置支援や特殊詐欺の被害防止啓発などを継続するほか、本年6月に区・東京都・警視庁による「歌舞伎町対策協議会」を設立した。

②定住意向は83.2%と高い一方、転出意向は令和3年度以降で最も高い。策定中の都市マスタープランで良好な住環境の保全などを方針として示し、住宅マスタープランで今後の住宅施策の方向性を示す。

③令和5年の区の調査では「暗い通りや見通しのきかないところが多く、犯罪の被害にあいそうなこと」が小学5・6年生、中学生、保護者で不安の1位。「ピーポ110ばんのいえ」や通学路の点検、見守り活動などで不安の軽減に努める。


質問2 区民の実感を測る仕組みについて

区政への要望では「防犯・地域安全対策」が34.4%で第1位となり、平成21年度以降で最も高い水準です。ところが、毎年実施している区民意識調査には、治安や住環境に関する選択肢がありません。

  1. 区民意識調査の「生活における心配事」の選択肢に、治安や住環境に関する項目を加えられないか。

区長答弁

治安や住環境に関する意識や実感を把握することは必要な視点であると考えており、今後、区民意識調査への必要な項目の設定について検討していく。


質問3 路上喫煙とポイ捨てについて

アンケートで不安に感じることの第1位は路上喫煙・ポイ捨て(70.8%)。どのエリアでも半数を超え、区内全域の課題です。現行条例は路上喫煙を区内全域で禁止していますが罰則はなく、吸い殻のポイ捨てへの罰金も適用の実績がありません。マナー啓発だけでは限界があるのではないかと考え、質問しました。

  1. 区全域は難しくても、喫煙率が高い区域に絞って、路上喫煙やポイ捨てに過料を設定するなどの工夫はできないか。
  2. 生活道路での路上喫煙率が高いことも踏まえ、繁華街以外でのパトロール強化など、今後の取り組みは。

区長答弁

①過料の導入は一定の抑止力が期待できる。一方で、多数の人員の配置や違反者への公平な対応などの課題がある。区域を限定して過料を徴収している他自治体の事例や効果を注視しながら、抑止力を高める取り組みを検討する。

②生活道路にもポイ捨てが多い場所があると認識している。本年9月から、より視認性の高い路面塗装を区内全域で実施。多い時間や場所を把握し、パトロールの強化を検討するなど、多様な手法で対策を講じる。


質問を終えて ── 277人の声が、区の答弁を動かしました

アンケートにお答えくださった277名の皆さま、本当にありがとうございました。区は、体感治安の悪化を「重く受け止めている」と答え、区民意識調査に治安や住環境の項目を加えることや、路上喫煙・ポイ捨ての抑止力を高める取り組みを「検討する」と答弁しました。大切なのは、この「検討」が実際の取り組みにつながることです。続く決算特別委員会でも、答弁のその先を問いました。皆さまの声を、これからも区政に届けてまいります。

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