文部科学省が毎年行っている調査によると、令和3年の不登校児童生徒の数は244,940人で過去最多となっています。前年の196,127人を大幅に上回ったのはコロナ禍の影響もあるのかもしれませんが、平成24年からは毎年上昇傾向が続いています。東京都の数字をみると、小学校7,939人、中学校13,597人、合計21,536人と同じような割合になっています。

年々不登校児童生徒が増えている背景にはさまざまな原因があると思いますが、そのひとつに子供たちの個性を潰す管理教育があると考えます。学校が子供たちにとって安全ではなく、居心地の悪い、ときには自分の身を守るために戦わなければならない場所になっているのではないかと思っています。不登校にならないまでも、学校で息苦しさを感じている子供たちはもっとたくさんいるでしょう。
実は私自身も不登校気味な児童生徒でした。団体行動が苦手で、人と同じことをしないといけないことが苦痛でした。学校やクラスが恐ろしい場所のように思え、定期的に学校に行きたくない病をこじらせていました。幸いにも私はなんとか卒業することができましたが、東京都のデータによると、不登校児童生徒の学校復帰率は3割にも満たないそうです。
子供たちの個性を押さえつける管理教育ではなく、一人ひとりの才能を花開かせることができるような教育の場を作っていきたいと考えています。